『ベイビーわるきゅーれ』レビュー|ばけばけロスのはずが高石あかり沼へ

ヒューマンドラマ好きなので正直、そこまで期待していませんでした。


でも『ベイビーわるきゅーれ』は、
ゆるい日常会話と本格アクションのギャップがクセになる一本でした。

目次

『ベイビーわるきゅーれ』あらすじ

高校卒業を控えた殺し屋コンビ・ちさと(高石あかり)とまひろ(伊澤彩織)。

組織に委託された殺し屋の仕事以外何もしてこなかった彼女たちは、
社会に馴染むため、バイトやルームシェアをしながら殺し屋業を続けることに。

社会の理不尽さや人間関係に揉まれる中で、
ヤクザとのトラブルや殺し屋としての日常を描く。


『ベイビーわるきゅーれ』感想|高石あかりのギャップがすごい

NHKの朝ドラ、「ばけばけ」にハマっていたので、
おトキちゃん(高石あかり)の主演映画でずっと気になっていた本作を視聴しました。

もしかしたらばけばけロス解消になるかなと思って観たのですが…

結論から言うと、
全くなりませんでした!

それは、杉本ちさとを演じる高石あかりさんの役柄が、


おっとりしていて相手に配慮するあまり
言いたいこともなかなか言えない着物美人のあのおトキちゃんと180度違っていたから。

そう、びっくりするほど違いました。

そりゃそうか、なんていったって本作での役柄は、“殺し屋”…

あんなに可愛らしいお顔で、殺し屋って…と思いましたが、

これがめちゃくちゃハマってました。笑

例えば。

・殺しのターゲットがしゃべれないように顔にガムテープをくっつけて
椅子に縛り付けられているシーンで、
タイミング悪く着信があります。

そこで通話中に、
ターゲットが苦しそうな声を出そうものなら、

「うるさいんですけどぉ!今電話してるの見えてないのかなぁ!?」と真顔で脅す。

・アルバイト先で、お局キャラの先輩から散々、
ワッフルのホイップクリームの作り方を厳しく指導されるちさと(高石あかり)。
やっとOKがでてカップルの客に出したものの、
おいしそうだからと、目の前で速攻で、彼氏が彼女にホイップクリームをとり分けてしまい、
無残にもクリームの原型は崩れ落ちます。

そのとたん、
「おまえ、なにしとんじゃこらぁ~!」
と持っていたトレイで客の頭をたたきつける。

これは一例で、殺し屋のプロだけにスイッチ入ると、
おトキちゃんもとい、高石あかりもとい、ちさとの迫力たるや。

ばけばけロスの解消には正直全くなりませんでしたが、

違った意味で
おトキちゃん離れできます…!

しかしながら…
高石あかりさんに魅了される日々は続くのでした……完

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『ベイビーわるきゅーれ』考察|なぜ面白いのか?対比の妙

ここから少し本作を考察してみたいと思います。

バランスが絶妙

この映画の特徴に、異なるものの対比があって、
そのバランスが絶妙だと思いました。

①銃ありアクションシーンVS日常のゆるさ

・主演の二人の掛け合いが魅力。

会話のキャッチボールのテンポに、鋭い本音。

・殺し屋が職業という面白み。

最初は違和感しかなかったけれど、それが普通になっていく。

②天真爛漫で明るくコミュニケーションも上手なちさと(高石あかり)VSコミュ障だけどアクションが光るまひろ(伊澤彩織)

・ふたりの個性の違いがキャラクターの魅力になっている。
友情もあり。

共感して、印象に残ったセリフ

・”社会人のしおり”を渡されてひとこと。
「住民税、確定申告、保険証…こういうの学校で習ってないって!」

・「一番怖いのは警察署じゃなくて、税務署」

・「バイト、クビになるし、増税するし、日本はだめだわ」
「そうそう全部国が悪い」

・「ちさとが好きな芸人、炎上してるよ」
「なんでネットで悪口書くんだろうね」

・「辛いの嫌い」
「お子様だね」
「そのロジックおかしい。好き嫌いだから」

などなど、分かる…と思わず共感していました。

また、そういう表現する人いるよねwと揶揄するように

・怖い話をしたときに、
「本当に怖いのは幽霊じゃなくて人間だから」

・「好きの反対は嫌いじゃなく無関心」

確かにいるいる…ってなりました。
もしかしたら自分もやってるかもと、ちょっと寒気もしてました。苦笑

まとめ|「ベイビーわるきゅーれ」がくれた気づき

監督が、自分が面白いと思ったものを作りたいとの思いで作ったそうで、
普段、思ったり考えたりしたことが作品に詰まっているんだろうなと、
監督の愛と想いが随所に感じられる作品です。

そして、割とたくさん共感できることばかり。

なので、にやにや笑って観ていたと思います。

そうかと思えば、どすの効いた声でおトキちゃん、改め
高石あかりさん演じるちさとが叫んだり、銃をぶっ放してみたり、
まひろの激しいアクションが展開されたり。

この緩急のバランスが本作の最大の魅力だと思いました。

日常に疲れたときに、ゆるい会話(でもブラックな本音もあり)で癒されつつも、
普段銃やアクションとは無縁の生活だからこそ、
エンターテインメントでちょっとした快感や解放感を味わうのにもおすすめの一作です!

あ、あと、ちさとがメイド喫茶(秋葉原にある名店「ハートオブハーツ」で撮影したそう)で
バイトするのですが、高石あかりさんのメイド姿が可愛いでしかなかったのもここに記しておきます。笑


『ベイビーわるきゅーれ』主な見どころ

日常と殺し屋の絶妙なギャップ
主人公コンビの自然体でゆるい日常会話と、本格的で生々しい殺し屋アクションとの対比が魅力です。

独特の間が放つシュールな笑い
作品全体に漂う独特なテンポや間(ま)によって、クスッと笑えるシュールなユーモアが生み出されています。

若者のリアルな生きづらさの描写
単なるアクション娯楽作にとどまらず、社会になじめない若者の不器用さや葛藤がリアルに描かれています。


🌿こんな人におすすめ

  • 女子バディ作品が好き
  • ゆるい会話劇が好き
  • 本格アクションが観たい
  • 少しクセのある邦画が好き

『ベイビーわるきゅーれ』配信・購入情報

配信

DVD・Blu-ray


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※各サイトの配信状況、価格、在庫状況は時期によって変わることがあります。最新の情報は各リンク先にてご確認ください。

『ベイビーわるきゅーれ』作品情報・キャスト

製作年:2021年
劇場公開日:2021年7月30日
製作国:日本
上映時間:95分
レーティング:PG12
配給:渋谷プロダクション
監督:阪元裕吾
脚本:阪元裕吾
アクション監督:園村健介
キャスト:
杉本ちさと:高石あかり
深川まひろ:伊澤彩織
渡部:三元雅芸
浜岡ひまり:秋谷百音
浜岡かずき:うえきやサトシ
姫子:福島雪菜
浜岡一平:本宮泰風
田坂さん:水石亜飛夢
凪子:辻凪子
須佐野:飛永翼
コンビニの店長:大水洋介
和菓子屋の店主:仁科貴

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映画と暮らしの中の “ちょっといいもの” を綴るブログ。

映画好きの二児の母。アラフォー/首都圏在住。

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