映画『テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ』レビュー|93歳のやさしさと強さに心が温まる物語

本作は、ドキドキする緊迫感がありながら、奮闘するのは93歳のおばあちゃん。
笑いと元気をもらえて、孫との交流に心温まるハートウォーミングな一作です。
自分がおばあちゃんになったらこんなふうに孫と交流したい──
そんな未来を想像させてくれる映画でした。

※画像は映画『テルマ』公式ポスターより引用(出典:公式サイト)

目次

『テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ』作品情報

製作国:アメリカ・スイス
上映時間:99分
製作年:2024年(日本公開:2025年)
レーティング:G
原題:Thelma
監督:ジョシュ・マーゴリン
出演:ジューン・スキッブ、フレッド・ヘッキンジャー、リチャード・ラウンドトゥリーほか
配給:パルコ
受賞・選出:2024年サンダンス映画祭 話題作、ロッテントマト批評家評価98%

『テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ』作品紹介

93歳のテルマがオレオレ詐欺に遭い、電動スクーターでロサンゼルスを駆け巡りながらお金を取り戻そうと奮闘する、痛快コメディ作品です。主演は実年齢93歳のジューン・スキッブで、銃撃シーンやカーアクションも本人がこなすという驚きの演技を見せています。

物語は監督の祖母の実話がベースになっているそうで、孫ダニエル役には注目の若手俳優フレッド・ヘッキンジャー、テルマの相棒には伝説的俳優リチャード・ラウンドトゥリーが出演しています。

前代未聞の“スロー・アクション・コメディ”として、笑いながらも勇気をもらえる作品になっています。

『テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ』あらすじ

93歳のテルマ(ジューン・スキッブ)は、夫を亡くしてひとり暮らしを続ける中、孫ダニエル(フレッド・ヘッシャー)が事故で逮捕されたと信じて1万ドルを送金してしまう。しかしそれは詐欺だった。怒りと悔しさから犯人を追い詰めることを決意したテルマは、旧友ベン(リチャード・ラウンドトゥリー)を巻き込み、電動スクーターでお金を取り返すための大冒険に乗り出す。

(映画.com、公式サイトを参考にしました)

『テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ』感想・考察


■ ミッションインポッシブルさながらの緊迫感


騙されて送った1万ドルを、自分の力で取り戻そうと奮闘するシーン。
反対する家族につかまらないか、電動スクーターで逃げ切れるのか、
護衛のための銃を手に入れられるのか、そして本当に使うのか──
ハラハラしっぱなし。
そして、ついに犯人との対峙へ。

■ 一生懸命に奮闘するおばあちゃんならではのユーモア


緊迫したシーンに盛り上げる音楽。
でも実行するのは93歳のおばあちゃん。
どうしたって動きはスローで、ベッドを跨ぐだけでも飛び越えられず、
横になってゴロンと寝返りしながら進む。
足元に何かあれば、つまづかないように細心の注意を払う。
SNSを使いこなしているかと思いきや居場所を誤爆し家族に見つかる…
一方で、高齢ならではのアイテム使いも面白い。
補聴器をスマホに落とし込んで、友人ベンとトランシーバーのように使いこなし、
居場所を知らせるスマートウォッチを逆手にとって家族をかく乱する。
急に“ボケたフリ”をして犯人を油断させるのも、おばあちゃんならでは。

■ 家族や友人に愛される人格

なによりもテルマが魅力的なんです。
助けてほしいときに「助けて」と言える愛らしさ。
考え方が違って仲たがいしたベンに、ちゃんと謝れる素直さ。
出会う人を“見覚えのある人”と記憶し、甘えたり頼ったりできるコミュ力。
何よりも家族や孫に愛されていることが、テルマの人柄を物語っています。

■ 愛のある人


犯人に対して、
「人のお金を盗らないこと。お店を掃除して、マイケル(孫)を大切にしなさい。タバコもやめなさい」
と愛のある言葉をかけるシーンは、本当にしびれました。

孫に「おばあちゃんが亡くなったら悲しい」と言われたとき、
「私はどこにいってもあなたのことを心配しない。あなたは大丈夫だから」
と伝えるシーンも胸がぎゅっとしました。
定職につかず、恋人とも別れ、家族にも心配されている孫への、おばあちゃんだからこそ言える
愛のあるメッセージ…
筆者も今は亡き祖母に会いたくなりました。

『テルマがゆく!93歳のやさしいリベンジ』がくれた気づき

期待以上に心を動かされた作品

期待通りの、気負わず楽しめる一本でした。
93歳のおばあちゃんが、自分の足で立とうと奮闘する姿に、元気と勇気をもらいました。
テルマはきちんとお化粧もして、家もきれいに手入れしていて、会う人を“見覚えのある人”と言って記憶力もコミュ力も高い。
娘夫婦にも孫にも愛されている、素敵な女性です。
93歳でランチをしていた友人たちが次々と旅立ち、ひとり残されても、
寂しさに沈んだり誰かに頼ろうとせず、前を向いて生きている。
夫が亡くなって二年。本当は寂しさもあるはずなのに、自分なりの楽しみ方を見つけながら、
自身のピンチも自分の力を信じてあきらめない。
その頑張り屋な姿に胸を打たれ、勇気をもらえること間違いなしの作品です。

観終わったあとに残る“テルマの余韻”

映画を観終わったあと、自分の生活の中にもテルマおばあちゃんが確実にいて、
「まだまだいけるわよ」と背中を押されたような気持ちになりました!
いまいち自信や元気が出ない毎日を送っている筆者ですが(悲しいかな…)、
テルマばあちゃんに負けじと、できることを頑張ろう。
自分の足で歩ける今を大切にしよう。
そしてこんなステキおばあちゃんになりたい――
そんな気持ちになれた作品でした。

エンドロールにも注目です!

作品は以下から視聴できます。👇

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この記事を書いた人

映画と暮らしの中の “ちょっといいもの” を綴るブログ。

映画好きの二児の母。アラフォー/首都圏在住。

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