映画『フランクおじさん』レビュー|“人生は君次第”が心に残った

家族であっても分かり合えないことがあることは悲しいのでしょうか。
そんな問いかけのある作品でした。


※本記事のアイキャッチ画像は、Amazon Studiosが公開している宣伝素材を引用しています。

目次

『フランクおじさん』作品情報

製作国:アメリカ
上映時間:94分
製作年:2020年
原題:Uncle Frank
配信:Amazon Prime Video
監督:アラン・ボール
出演:ポール・ベタニー、ソフィア・リリス、ピーター・マクディッシほか

『フランクおじさん』作品紹介 


『フランクおじさん』は、自身もゲイであることを公表しているアラン・ボールが監督・脚本を手がけたヒューマンドラマです。サンダンス映画祭でプレミア上映され話題を呼び、その後アマゾン・スタジオズが配信権を取得し、Amazon Prime Videoで独占配信されています。

アラン・ボールは『アメリカン・ビューティー』でアカデミー脚本賞を受賞した実力派で、本作でも繊細な人間描写が光ります。主人公フランクを演じるのは「アベンジャーズ」シリーズのポール・ベタニー。フランクの姪・ベス役には『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』で注目を集めたソフィア・リリスが出演しています。

『フランクおじさん』あらすじ

1973年、アメリカ南部に住む18歳のベス(ソフィア・リリス)は、ニューヨークの大学へ進学する。
その大学には、ベスが大好きな叔父のフランク(ポール・ベタニー)が教授として勤めていた。
フランクは親戚の中で少し浮いた存在だが、思慮深く、ベスはそんな彼を尊敬していた。
しかしフランクには、家族にも言えない秘密があった。
内緒で遊びに来たベスは、偶然その秘密を知ってしまう。
フランクは同性愛者で、サウジアラビア出身の恋人ウォーリー(ピーター・マクディッシ)と10年以上同棲していたのだ。
その翌日、フランクの父が亡くなったという知らせが届く。
こうしてベスとフランク、そしてこっそりついてきたウォーリーの三人は、フランクの故郷へ向かうことになる。
物語は、車内や帰省先での出来事を通して、フランクの過去が少しずつ明らかになっていく。
亡くなった父との確執、そしてフランク自身が抱えてきた痛ましい記憶が描かれていく。

『フランクおじさん』感想・考察

■家族であっても分かり合えない痛み

家族であっても、どうしても分かり合えないことがある――その事実はとても悲しいものです。
でも、それが現実なのだと感じました。
当時のアメリカ南部の保守的な価値観、閉鎖的な田舎町の空気、宗教的な背景。
そうした環境の中で、フランク(そしてウォーリー)はカミングアウトできずに生きてきました。
偶然秘密を知ってしまった父から向けられた偏見は、最後まで胸が痛むほどつらいものでした。
しかし皮肉なことに、父の死がきっかけとなって、フランクが一歩を踏み出すことになるのです。
その展開がとても切なく、複雑な気持ちになりました。

『フランクおじさん』がくれた気づき

過去に、フランクがベスの進学の相談にのった際に彼女にかけてあげた言葉があります。
「どんな人間になるかは他人でなく自分が決めるんだ。人生は君次第。」
この言葉が、最終的にフランク自身を救うことになるとは、人生は本当にわからないものです。
人のことは前向きに励ませても、いざ自分のこととなると弱気になってしまう。
フランクもまさにそうでした。
でも、かつてフランクがベスに贈った言葉が、今度はベスからフランクへ返ってくる。
結果的にフランク自身を変える力になった。とても印象に残りました。
分かり合えないことがあっても、分かり合おうとする努力はしたい――
そんな気持ちにさせてくれるラストでした。
未見の方はぜひ。

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この記事を書いた人

映画と暮らしの中の “ちょっといいもの” を綴るブログ。

映画好きの二児の母。アラフォー/首都圏在住。

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