映画『私は最悪。』レビュー|30代の自分探しと人生の選択。その時間の尊さに気づかせてくれる作品

少し前にAmazonプライムで公開されたと知り、気になっていた本作を鑑賞しました。図らずも、アラフォーである自分の過去を振り返る良いきっかけにもなりました。現代女性はもちろん、世代や性別を問わず共感できる作品です。

※画像は映画『わたしは最悪。』公式ポスターより引用 (出典:公式サイト)

目次

『私は最悪。』作品情報

製作国:ノルウェー/フランス/スウェーデン/デンマーク
上映時間:128分
製作年:2021年(日本公開:2022年)
レーティング:R15+
原題:The Worst Person in the World
監督:ヨアキム・トリアー
出演:レナーテ・レインスヴェ、アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノードラム ほか
配給:ギャガ
受賞:カンヌ国際映画祭 女優賞(2021年)、アカデミー賞 国際長編映画賞・脚本賞ノミネート(2022年)

『私は最悪。』作品紹介

『母の残像』『テルマ』で知られるノルウェーのヨアキム・トリアー監督が手がけた本作は、主演のレナーテ・レインスヴェがカンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞した話題作です。恋愛やキャリアに揺れる30代女性のリアルな心情を、スタイリッシュな映像と音楽で描き、世界中で高い評価を集めました。

『私は最悪。』あらすじ

30歳を目前に、自分が何者なのか分からなくなっているユリヤ(レナーテ・レインスヴェ)。恋人アクセル(アンデルシュ・ダニエルセン・リー)との関係に迷いながら、新たな出会いに心が揺れ、人生の選択に向き合っていく。オスロの街を舞台に、「あの頃の自分も確かにこうだった」と肯定してくれるような、深い共感を呼ぶ物語。

『私は最悪。』感想・考察

ユリヤの魅力

最初に感じたのは、「女は強い。そして、勝手で自己中心的なところもある」ということ。
でも、その“勝手さ”こそがユリヤという女性の魅力でもあると感じました。

ユリヤは医学を学んでいたかと思えば心理学へ、そして写真へと興味がコロコロ変わります。
恋愛も同じで、深く愛し合っていたアクセルがいても、若くて魅力的なアイヴィンに心が動いてしまう。

人生は自分探しの旅

けれど、彼女の行動を見ていると、結局のところ 人生は自分探しの旅 なのだと思いました。
その時々の感情に正直に、やりたいと思ったことに飛び込んでみる。
その積み重ねの中で、

• 自分は何を望んでいるのか
• 恋人とは何なのか、相手に何を求めるのか
• 生きるとはどういうことなのか

を、身をもって体験しながら答えを探していく。
そして、どれだけ好きなように生きているように見えても、

• 家族との関係
• 誰と過ごすか、誰と付き合うのか
• 子どもという存在の有無


など様々な選択肢から何を選択するのかという疑問は常につきまとう。
そしてそれらの答えはというと、結局自分の中にしかないんです。

『私は最悪。』がくれた気づき

ユリヤに自分を重ねた

思えば私自身、若い頃に転職を繰り返していた時期がありました。
職種も業界もバラバラで、迷いながら進んでいたあの頃。

自分がどうなりたいか、何をしていきたいのかと未来を思い描く時間は、
長い人生の中でも限られたものです。
その中で、何がしたいかが明確な人は素敵だし、それが分かっているに越したことはないと思います。

でも、限りある時間の中で“自分だけのために悩みもがける時間”をもてたことは、
辛くもあったけれど、とても貴重で尊い時間だったのだと今になって思います。

結婚したらパートナーとのことを、子どもができたら家族のことを悩み、
独身でも年齢を重ねれば健康や老後の悩みが出てくる。

若い時分だからこそ、自分の将来のためだけに使えた尊い時間。

映画を観て、こうして言葉にしてみることで、
ようやく「あれはあれで良かったんだ」と肯定できた自分がいました。

今まさに悩んだり苦しんだりしている人がいたら、
“自分だけに向き合える時間”は、いつか必ずとても貴重で尊いものだと思える日がくるから、
今は辛くても希望を持って頑張ってほしい。…というか、当時の自分に一番言ってやりたいです。

本作は、「あの頃の自分も確かにこうだった」と肯定してくれると同時に、
今まさにもがき苦しみ迷っている人へのエールをも感じられる一本です。

レナーテ・レインスヴェの演技力

冒頭に「女は強い、勝手で自己中」と書きましたが、
その“勝手さ”こそがユリヤの魅力であり、
レナーテ・レインスヴェの演技がそれを見事に体現していました。
カンヌで主演女優賞を受賞したことに、心から納得の作品です。

彼女の演技を通して描かれるユリヤの揺れ動く心情は、
観る側の過去や今の自分にも重なります。

悩んでいる時間も、きっといつか大切な意味を持つはず。
そんな気づきをくれる作品でした。

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この記事を書いた人

映画と暮らしの中の “ちょっといいもの” を綴るブログ。

映画好きの二児の母。アラフォー/首都圏在住。

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