『人生、ブラボー!』感想レビュー|ありえない設定なのにじんわりしちゃう!ダメ男に芽生える父性と、響く父の言葉

理不尽な設定なのに結末は最高。映画『人生、ブラボー!』が愛おしすぎる

  • だらしな度100%の中年男: 借金まみれの主人公に突然届いた「子ども533人」の通知。
  • まさかの逆訪問: 身元を隠して子どもたちのピンチをこっそり救う姿に涙。
  • 最高の多幸感:欠点だらけの自分も、ちょっと肯定してもらえるようなハートフルな一作。

目次

『人生、ブラボー!』あらすじ

42歳、借金まみれのダメ男ダヴィッド。ある日突然、若い頃の精子提供によって「533人の子どもの父親」になったと告げられる。しかも、そのうち142人から身元開示の裁判を起こされる前代未聞の大ピンチに…!


『人生、ブラボー!』感想

533人の子ども、そのうち142人から訴訟を起こされるという「ありえない設定」なのに、ダヴィッドが子どもたちに会いに行き、心が動いていく様子がとにかく印象的でした。

サッカー選手、役者の卵、薬漬け、障害を持つ者…など逆に会いに行っては、助けてみたり世話をしてみたり。

142人の姿を目の当たりにする光景はどこかシュールですが、100人いれば100人の人生が当たり前にあって、そのどれもが尊いのだと気付かされます。

42歳の独身で、仕事も恋もだらしなく借金もあるような、いわゆる“だめんず”なダヴィッドに、だんだんと父性が芽生えていく様子は、観ていてじんわりと温かい気持ちになります。

また、本作で個人的に一番刺さったのは、ダヴィッドの父親の存在。欠点ばかりが目立ち、自信を持てないダヴィッドを、彼は愛情あふれる数々の言葉で励まします。

「山ほどの欠点に我慢できれば、最高の瞬間を味わえるはずだ」

「俺の幸せは毎日――お前たちに会えること。人生最大の収穫だ」

ヘボ配達員である自分が父だと知ったら子ども達が失望をすると嘆くダヴィッドには、

「確かにヘボだ。ほかの奴と比べて配達時間が4倍かかる。だがどこへ行っても――
人に好かれる。子供たちにも好かれるさ。俺は心配してない。」

どの言葉からも、父親からの痛いほどの愛を感じました。欠点だらけのそのままの自分を受け入れ、褒めてもらえる。これ以上嬉しいことはありませんよね…

そんな偉大な父親の愛に包まれたダヴィッドが、最後に導き出した答えとは――。観終わった後、誰もがほっこり温かい気持ちになれること間違いなしの一本です。


💡 豆知識:原題の由来とハリウッドリメイク版の違い

実はタイトルの『STARBUCK』は実在の牛の名前!?
本作の原題は『STARBUCK』ですが、これは「世界中に20万頭以上の子どもを持つ実在した優秀な種牛の名前」から取られています。監督が「父親」をテーマにした映画の脚本を書く際、このユニークな実話から大きな着想を得たそうです。現実の世界でも、1人のドナーから500人以上の子どもが生まれるケースは実際に報告されており、「ありえない設定」のようでいて、実は社会派な一面も持った作品です。

また、本作(2011年・110分)は2013年にハリウッドで『人生、サイコー!』(2013年・105分)というタイトルでセルフリメイクもされています。パッと見でわかる2作の主な違いを表にまとめてみました!

比較項目🇨🇦 本作『人生、ブラボー!』🇺🇸 リメイク『人生、サイコー!』
舞台 / 言語カナダ(モントリオール)
フランス語
アメリカ(ニューヨーク)
英語
主人公役パトリック・ユアール
(人間味のあるダメ男)
ヴィンス・ヴォーン
(さえないスロースターター)
親友(弁護士)役アントワン・ベルトラン
(親友であり子持ちのパパ)
クリス・プラット
(子育てに追われるコミカルな男)
作中のスポーツサッカーバスケットボール
タイトルの由来実在の優秀な種牛の名前
(原題:Starbuck)
配達員(精子を届けた男)
(原題:Delivery Man)

オリジナル版ならではのフランス語圏の素朴な温かみを選ぶか、ハリウッドらしいキャスト(クリス・プラットなど)の豪華さで選ぶか、好みが分かれそうですね。
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こんな人におすすめ

  • 笑って泣けるハートウォーミングな映画が観たい方
  • 親子の絆や家族愛をテーマにした作品が好きな方
  • 「人生このままでいいのかな」とちょっぴり元気が欲しい方

配信・購入情報

配信

DVD/Blu-ray

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※各サイトの配信状況、価格、在庫状況は時期によって変わることがあります。最新の情報は各リンク先にてご確認ください。


🎬『人生、ブラボー!』作品情報・キャスト

2011年製作/110分/G/カナダ
原題または英題:Starbuck
配給:クロックワークス、コムストック・グループ
劇場公開日:2013年1月26日
監督ケン・スコット
脚本ケン・スコット マーティン・プティ
キャストダビッド・ウォズニアックパトリック・ユアール
バレリージュエリー・ルブルトン
ダビッドの弁護士アントワーヌ・ベルトラン


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この記事を書いた人

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