【同じ実話!】フランス版VSイギリス版!崖っぷちおじさん男子シンクロ映画2選を見比べレビュー

世の中には「嘘のような本当の実話」をベースにした映画がたくさんありますよね。

今回は、そんな中でも珍しい「全く同じ実話(スウェーデンの男子アマチュアシンクロチーム)」から生まれた2つの映画をご紹介します。

どちらもおじさんたちが必死にシンクロを泳ぐ姿は一見シュールだけど、その不器用な挑戦になんだか元気をもらえます。同じ実話なのに、フランスとイギリス、国が違うだけでここまで味付けが変わるのか!という見比べの楽しさを熱く語ります。

結論から言うと、

  • 深い人間ドラマを味わいたいなら『シンク・オア・スイム』
  • 笑って元気になりたいなら『シンクロ・ダンディーズ!』
    がおすすめです。

なぜそう言えるのか、それぞれの見どころや私の熱い感想を交えて詳しく解説していきます!


目次

1本目:『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』

あらすじ


うつ病で求職中の主人公ベルトラン。家庭でも居場所を失いかけていた彼は、地元の公営プールで「男子シンクロナイズド・スイミング」の団員募集を見つけます。
集まったのは、家庭や仕事にそれぞれ深い悩みを抱え、人生の崖っぷちに立たされた不器用なおじさんたちばかり。
周囲の冷ややかな目線をはねのけ、元シンクロ選手のスパルタコーチのもとで特訓に励む彼らは、まさかの「世界選手権」の金メダルを目指すことになりますが……。

感想


うつ病で引きこもりがち、中二病、短気、いい歳して夢を追う、アルコール依存症から更生中……などなど、登場するおじさんメンバーやコーチにちょっとした「人生の闇」があって、とにかく人間味に溢れています。

だからこそ、彼らが世界の舞台に立つ姿を全力で応援したくなります。

普段の生活が上手くいかなくても、悩みを抱えていても、世界選手権のその一瞬にかける彼らの演技は、観ているこちらも忘れられないほどの名演技といえるものでした!

特にジーンときたのは、大会が終わった後の帰路のシーン。

車から降りて、みんなで「きれいな朝焼け」を眺めるのですが、そこには言葉にできない達成感や、人知れない思いが全て詰まっているようで、美しい景色とともにとても印象に残りました。

そんな彼らの姿を見て、「きっとこれからの人生も、色々あるけど乗り越えていけるはず」と温かい希望をもらえました。

また、実の姉に何を言われようとも、ダメな夫をちゃんと信じ続けている主人公ベルトランの奥さんにも、深い敬意を込めて拍手を送りたいです。

……ちなみに、途中で交代する年下の女子コーチが鬼すぎて、おじさんたちが言いたい放題罵倒されている姿は、可愛いを通り越してちょっと可哀想で爆笑してしまいました笑。あの凄まじいスパルタぶりも、ぜひ注目して観てほしいです!

こんな人におすすめ

・深みのある人間ドラマが好きな人

・泥臭い大人の再起劇に感動したい人

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DVD/Blu-ray

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※各サイトの配信状況、価格、在庫状況は時期によって変わることがあります。最新の情報は各リンク先にてご確認ください。

🎬作品情報・キャスト

2018年製作/122分/PG12/フランス
原題または英題:Le grand bain
監督:ジル・ルルーシュ
実はこの映画のおじさんたち、ただの冴えないおじさん俳優かと思いきや、調べてみたら本国フランスでは超大物やレジェンド俳優ばかりでした!普段はめちゃくちゃカッコいい人たちが、お腹を出して大真面目にシンクロしてるギャップが最高です。

マチュー・アマルリック(主人公・ベルトラン役)
(『007 慰めの報酬』の悪役や『潜水服は蝶の夢を見る』の主演で世界的に有名な名優!)
ギョーム・カネ(怒りっぽいおじさん・ロラン役)
(フランスのトップスターであり、監督としても才覚を発揮する映画界の大物。)
ブノワ・ポエルヴールド(破産寸前のプール販売員・マルキュス役)
(ベルギー出身。『ありふれた事件』などで知られる個性派コメディ俳優。)
ジャン=ユーグ・アングラード(売れない元ロック歌手・シモン役)
(伝説的名作『ベティ・ブルー』や『ニキータ』で一世を風靡した日本でも有名なレジェンド!)
フィリップ・カトリーヌ(プールの清掃員・ティエリー役)
(本業は有名ミュージシャン。本作で独特すぎる哀愁を放ち、セザール賞の助演男優賞ノミネート!)
マリナ・フォイス(ベルトランを支える妻・クレア役)
(ダメ夫を優しく見守る演技が本当に素敵!フランスの実力派女優です。)
ヴィルジニー・エフィラ(コーチ・デルフィーヌ役)
(主演作が映画祭を賑わす、いまフランスで最も人気と勢いがある国民的トップ女優!)
レイラ・ベクティ(車椅子の容赦ない鬼コーチ・アマンダ役)
(フランスの人気女優。おじさんたちを罵倒する姿が最高にスパイスになっています!)


2本目:『シンクロ・ダンディーズ!』

あらすじ


ロンドンで暮らす会計士のエリックは、変化のない退屈な日々に疲れ果て、政治家として忙しい妻とも冷え切った関係が続いていました。
現状から逃げ出したい一心で公営プールに通い始めた彼は、そこでひょんなことから、おじさんばかりが集まる男子シンクロチームにスカウトされます。
最初は息を合わせるのにも一苦労するメンバーたちでしたが、エリックが得意の「数学的思考」を活かして幾何学的な美しいフォーメーションを編み出したことで、チームは世界大会へと導かれていきます。

感想

お腹の出たおじさんたちが、それぞれ自分なりの理由を抱えてシンクロに打ち込む姿に、とにかく胸が熱くなります!

個人的に一番ズシンときたのは、世界大会で泳ぐ直前、メンバーを鼓舞するシーン。

これは余興のためじゃない、自分たちのためにやるんだ」という言葉には思わず涙が出そうになりました。

一方で、世界大会へ向かうメンバーたちのあのカッコよさ!
「これからパンツ一丁でシンクロを泳ぎに行くんだよね?」と思うと愛おしくて笑っちゃうのですが、大会での一生懸命な姿を見たら、そのギャップにまた大感動してしまいます。

最年長のテッドが、順位が出る前に「順位なんて重要じゃない」とみんなを優しくフォローしていたのに、いざ結果が出たら誰よりも一番ガックリ応えていたのが最高に面白くて可愛かったです笑。

そして何より、予想以上の最高のラスト!人によっては滑稽に見えるかもしれないことでも、本人たちの強い想いがあって、そのために懸命になる姿はいくつになってもこんなにも人の心を動かすんだなと、深く刺さりました。いやーなんともカッコよかった!

こんな人におすすめ

・家族みんなでリビングで笑いたい人

・スッキリ爽快なハッピーエンドが好きな人

配信・購入情報

配信

DVD/Blu-ray

🎬 作品情報・キャスト

2018年製作/96分/G/イギリス
原題または英題:Swimming with Men
監督:オリバー・パーカー


イギリス版も負けていません!海外ドラマや映画でおなじみの、イギリスを代表する超実力派バイプレイヤーたちがチームをガッチリ固めています。

ロブ・ブライドン(主人公・エリック役)
(イギリスの国民的人気コメディアン。名作『イタリアは呼んでいる』の主演でおなじみ。)

ルパート・グレイヴス(チームのワケありリーダー・ルーク役)
(大ヒット海外ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』のレストレード警部役で日本でも大人気!)

ジム・カーター(最年長の未亡人・テッド役)
(世界的大ヒットドラマ『ダウントン・アビー』のあの厳格な執事カーソン役!彼が水着になるだけで爆笑です。)

ダニエル・メイズ(コメディ担当の泥棒・コリン役)
(映画『1917 命をかけた伝令』など、英国作に欠かせない超名バイプレイヤー。)

トーマス・ターグース(元ストリートの若者・トム役)
(名作映画『THIS IS ENGLAND』の主演少年!すっかり大人になっておじさん達とシンクロしています。)

シャーロット・ライリー(若い女性コーチ・スーザン役)
(ドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』などに出演。実は俳優トム・ハーディの奥様としても有名!)

ジェーン・ホロックス(エリックの妻・ヘザー役)
(名作映画『リトル・ヴォイス』の主演でゴールデングローブ賞にノミネートされた名女優。)


フランス版とイギリス版、ここが違う!3つのポイント

全く同じ実話から生まれた2作ですが、実は「味付け」がこれだけ違います。あなたの今の気分に合わせて選んでみてくださいね!

比較ポイント🇫🇷 フランス版(シンク・オア・スイム)🇬🇧 イギリス版(シンクロ・ダンディーズ!)
作品のトーン【人生の再生ドラマ寄り】
おじさんたちの「人生の闇」や心の葛藤を丁寧に描いた深いドラマ。
【コメディ寄り】
英国らしいブラックユーモア満載で、終始クスッと笑えるエンタメ作。
ストーリーの軸【群像劇】
メンバー全員にスポットが当たり、それぞれの人間味が愛おしくなる。
【主人公中心】
悩める会計士エリックの葛藤と、彼の視点から見たチームの奮闘が主軸。
観たあとの読後感【深い余韻】
美しい朝焼けのシーンのように、静かな感動と希望が胸に残り続ける。
【爽快感】
ラストに向かって一気に盛り上がり、とにかくスッキリ元気になれる!

総評:見比べるならどっちから?

人間ドラマとして深みがあり、泥臭いおじさんたちの哀愁に寄り添うならフランス版『シンク・オア・スイム』

イギリスらしい皮肉とブラックユーモアで、サクッと笑って元気をもらうならイギリス版『シンクロ・ダンディーズ!』

どちらも水中で輝くおじさんたちが愛おしくなる傑作です。同じ実話がここまで違う作品になる面白さを、ぜひ体感してみてください!


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この記事を書いた人

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