アマプラ配信が数日で終わるとのことで久しぶりに観ました。(※配信サービスは時期によって変わるため、最新の配信状況は各サービスでご確認ください。)
冷戦が終わっても、スパイたちの人生は簡単には終わらない。
『RONIN』は、そんな“元プロ”たちが集まり、危険な任務に挑むアクション映画です。
実写で撮られたカーチェイスの迫力と、デ・ニーロ&ジャン・レノの渋い存在感が魅力の一本。
『RONIN』作品情報
製作国:アメリカ
製作年:1998年(日本公開:1999年)
上映時間:122分
原題:Ronin
配給:UIP
監督:ジョン・フランケンハイマー
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジャン・レノ、ナターシャ・マケルホーンほか
『RONIN』作品紹介
元スパイたちが誇りを賭けて挑む、緊張感あふれるハード・アクション。
ジョン・フランケンハイマー監督が、元レーサーとしての経験を活かし、すべて実写で撮り切ったカーチェイスは圧巻です。当時70歳に近いとは思えないほどの骨太な演出で、俳優が実際に乗り込んで走らせたシーンも多く、車の走行音まで本物を録音して合わせる徹底ぶり。
アウディ S8、プジョー 406、メルセデス・ベンツ 450SEL 6.9 など、登場車種の選び方にもこだわりが光ります。
ジャン・レノ演じるヴィンセントが、プライベートと同じくジタンを吸っているという小さな遊び心も。
『RONIN』あらすじ
冷戦後のパリに集められた元スパイたちが、謎の女ディアドラ(ナターシャ・マケルホーン)の指揮で、銀色のケース奪取任務に挑む。作戦は成功するものの、仲間のグレゴール(ステラン・スカルスガルド)が裏切り、ケースを持ち逃げしてしまう。
『RONIN』感想・考察
難解さ=作品の魅力であること
まず、めちゃくちゃ面白かったです。
裏切りの裏切り、黒幕は一体誰なのか。大どんでん返しがあったと思ったら、またその裏をかく展開が続き、終始飽きさせず、結末がまったく読めませんでした。
「裏切者っているよな…」と思っていたら、それだけでは終わらず、さらに一筋縄ではいかない展開が続く。その複雑であり難解な点が、物語の面白さに拍車をかけていました。
また、登場人物たちは本名すら明かさず、必要以上に語らない。それがプロの世界の冷たさと孤独を際立たせているように感じて、そこもよかったです。
ケースの中身が語られない意味
命を懸けて奪い合う銀色のケース。「中身は何なのか」という疑問はずっとつきまといますが、最後まで明かされません。でも、分からないからこそ、物語の焦点をケースそのものではなく、それを追う人間たちの思惑や矛盾に向けさせられていく。中身よりも“追う行為そのもの”が物語の核なんですよね。
デ・ニーロ&ジャン・レノの存在感
混沌と裏切りが渦巻く中で、デ・ニーロとジャン・レノの存在感は圧倒的でした。寡黙で、派手に語らないのに、佇まいだけで“プロ”を感じさせる。二人の間に静かに流れる信頼のようなものが、作品全体の緊張感を支えているのだと思いました。
役者としての魅力に加え、筋の通った生き方を貫くキャラクターとしての魅力も強く、画面に映るだけで空気が締まるような感じがさすが過ぎました…。
実写カーチェイスの圧倒的リアリティ
緊迫感のあるカーチェイスはすべて実写。高速道路のトンネル内、一方通行の逆走など、CGでは出せない本物の危険が迫る感は凄まじかったです。
特に逆走シーンは、対向車が次々と迫ってくる恐怖と、ギリギリでかわす緊張感が凄まじく、観ているこちらまで体が強張るほどの迫力でした。
アウディS8 やプジョー406といった車種の選び方にもこだわりがあり、車好きの人にはたまらないポイントが随所に散りばめられています。
再評価されている作品であること
派手なCGや最新技術に頼らず、実写と職人技で勝負したアクション映画は、時代が進むほど価値が増していくものがあります。『RONIN』もまさにそのタイプで、公開から時間が経った今、改めて名作として語られる理由を再認識しました。
緊張感、人物描写、アクションのすべてが、今見ても古びない強度を持っていました。
『RONIN』がくれた気づき
実写でのカーチェイスのシーンが象徴的であるように、どんなに技術が進歩しても良いものは良いのだと思いました。
カーチェイスの迫力はもちろん、ニースやパリの街並み、アルルの街での観光客の中での撃ち合い、スケートリンクでの緊迫したシーンなど、見どころ盛りだくさんです。
また、この争いも実は歴史的に意味があるものだったということも作品の深みになっていると感じました。
作中で出てくる四十七士の話も印象的で、“主を失った武士=浪人”というモチーフが作品全体に効いていました。
映画のタイトル『RONIN』もまさにそこから来ていて、冷戦が終わったことで“仕える相手”を失った元スパイや工作員たちを浪人になぞらえているんですよね。
忠義を尽くす相手がいなくなっても、自分の信念だけで動くのだということ。
四十七士の物語と、冷戦後の彼らの姿がどこか重なって見えて、作品に独特の渋さと深みを与えていました。
そして何より、デ・ニーロとジャン・レノの魅力。
一人ひとりでも素晴らしいのに、二人が並ぶと空気が締まる。その信頼関係がとても良かったです。この魅力をうまく言葉にすることができない自分の語彙力のなさを再認識し、語彙力を磨きたいという新たな目標ができました…。
『RONIN』配信・購入情報
【配信で観る】
👉Amazonプライムで観る(気になった今すぐ視聴できます)
【Blu-ray・DVDを購入する】
👉Blu-ray/DVD(Amazon)でチェック
👉Blu-ray(楽天・中古)でチェック👉DVD(楽天・中古)でチェック
※配信は状況によって変わることがあります。
この映画のように心に残る作品を探している方はこちら
・心に残る映画まとめ
コメント