「昔のアクション映画でしょ?」と侮ることなかれ。
今観ても、めちゃくちゃおもしろいんです!
今回は、ロバート・デ・ニーロとジャン・レノという、映画界の二大巨頭が共演した骨太なスパイアクションの傑作『RONIN』をご紹介します。
映画『マイ・インターン』のあの優しいおじいちゃん(ベン)に癒された後に本作を観ると、あまりのギャップの凄さにシビれること間違いなし!本作の圧倒的な魅力と一歩深い考察をたっぷりとお届けします。
『RONIN』あらすじ
冷戦後のパリに集められた元スパイたちが、
謎の女ディアドラ(ナターシャ・マケルホーン)の指揮で、
銀色のケース奪取任務に挑む。
作戦は成功するものの、仲間のグレゴール(ステラン・スカルスガルド)が裏切り、
ケースを持ち逃げしてしまう。
『RONIN』感想
昔の映画と侮れない!技術の進歩を超える「実写」の緊張感
実写でのカーチェイスのシーンは、ものすごい迫力です。
どんなに技術が進歩しても、「良いものは良い」のだと改めて思わされました!
高速道路のトンネル内や、一方通行の逆走など、CGでは出せない本物の危険が迫る感は凄まじかったです!特に逆走シーンは、対向車が次々と迫ってくる恐怖と、ギリギリでかわす緊張感が凄まじかった…!
カーチェイスの迫力はもちろん、ニースやパリの美しい街並み、アルルの街での観光客の中での撃ち合い、スケートリンクでの緊迫したシーンなど、ドキドキする舞台が盛りだくさんで、アクションが苦手な人にも本当におすすめできるクオリティです。
裏切りの連続。最後の最後まで結末が読めない極上のサスペンス
ストーリー展開も、目が離せないほど引き込まれました。
裏切りの裏切り、黒幕は一体誰なのか。大どんでん返しがあったと思ったら、またその裏をかく展開が続き、終始飽きさせず、結末がまったく読めませんでした。
また、登場人物たちは本名すら明かさず、必要以上に語らない。その削ぎ落とされた寡黙なスタンスもプロらしくて、最高にかっこいいんです。
『RONIN』考察
ここから少し本作を考察してみたいと思います。
ケースの中身が最後まで語られない意味
物語の核として、登場人物たちが命を懸けて奪い合う銀色のケース。
「中身は何なのか」という疑問はずっとつきまといますが、劇中では最後まで明かされません。
でも、中身が分からないからこそ、私たちは物語の焦点をケースそのものではなく、それを追う人間たちの思惑や矛盾、そして心理戦に向けさせられていく。中身の価値よりも、“追う行為そのもの”が物語の核なのだと感じられます。
主君を失っても失わない矜持。四十七士と重なる「浪人」たちの生き様
また、この争いも実は歴史的に意味があるものだったということも、作品の深みとして感じられます。
作中で出てくる四十七士の話も印象的で、“主を失った武士=浪人”というモチーフがとても効いていました。
映画のタイトル『RONIN』もそこから来ていて、冷戦が終わったことで“仕える相手(国家や組織)”を失った元スパイや工作員たちを浪人になぞらえていて。忠義を尽くす相手がいなくなっても、自分の信念だけで動くのだということ。四十七士の物語と、冷戦後の主人公たちの姿が重なって見えて、他にはない渋さと深みを感じられました。
デ・ニーロ×ジャン・レノ。二人が並ぶだけで空気が締まる圧倒的なバディ感
そして何より、デ・ニーロとジャン・レノの魅力!混沌と裏切りが渦巻く中で、二人の存在感は圧倒的でした。
寡黙で、派手に語らないのに、佇まいだけで“プロ”を感じさせる。役者としての魅力に加え、筋の通った生き方を貫くキャラクターとしての魅力も強く、画面に映るだけで空気が締まるような感じがさすが過ぎました…。
一人ひとりでも素晴らしいのに、二人が並ぶとさらに空気が締まる。その言葉を超えた信頼関係がとても良かった。
この魅力をうまく言葉にすることができない自分の語彙力のなさを再認識し、「もっと語彙力を磨きたい!」という新たな目標ができました笑。
時代が進むほど価値が増す「職人技」の再評価
派手なCGや最新技術に頼らず、実写と職人技で勝負したアクション映画は、時代が進むほどその希少価値が増していくものがあります。
『RONIN』もまさにそのタイプで、公開から時間が経った今、改めて世界中で名作として語られる理由を再認識しました。
まとめ|『RONIN』がくれた気づき
映画『RONIN』は、リアル志向のアクションと、緊張感のある駆け引きが魅力の極上のスパイ映画。
派手さよりも「本物」に重きを置いた演出で、特に完全実写のカーチェイスシーンは、今でも映画史の中で高く評価され続けている見どころのひとつです。リアルなアクション映画や、大人向けのスパイ作品を探している人には自信を持っておすすめします。
仕事に子育てに、毎日良かれと思って「自分の正しさ」を周りに押し付けそうになってしまう日常。でも、この映画の男たちのように「多くを語らず、自分の信念を静かに貫く生き様」に触れると、ハッとさせられる大切な気づきをもらえます。
ロバート・デ・ニーロの『マイ・インターン』とは180度違う、最高にタフで渋い姿にぜひ痺れてみてくださいね!
『RONIN』見どころ
- CG一切なし!すべて実写で撮り切った「伝説のカーチェイス」
パリの細い路地を時速100キロ以上で逆走するシーンは完全な実写。本物の車の走行音にまでこだわった、映画史に残る圧巻のド迫力です。 - アウディS8やベンツなど、車好きを唸らせる「渋すぎる登場車種」
ニトロを積んで爆走するアウディS8や怪物ベンツ450SELなど、劇中を彩る名車たちのチョイスがとにかくマニアックでセンス抜群です。 - ジャン・レノの愛煙タバコ「ジタン」が織りなす大人の渋さ
ジャン・レノ演じるヴィンセントが作中で吸っているのは、本人が私生活でも愛用するフランスの銘柄。細部まで大人の遊び心とリアルが詰まっています。
🌿こんな人におすすめ
・リアル志向のアクション映画が好きな人
・ド派手すぎない、渋いスパイ映画を観たい人
・カーチェイスシーンにこだわりがある人
・緊張感のある駆け引きや心理戦が好きな人
・派手なヒーローものより“大人向け”の作品を楽しみたい人
『RONIN』配信・購入情報
【配信で観る】
【Blu-ray・DVDを購入する】
※Amazonプライム会員の方は、追加料金なしで見放題対象の場合があります(初回30日間無料体験あり)。
※各サイトの配信状況、価格、在庫状況は時期によって変わることがあります。最新の情報は各リンク先にてご確認ください。
『RONIN』作品情報・キャスト
製作国:アメリカ
製作年:1998年(日本公開:1999年)
上映時間:122分
原題:Ronin
配給:UIP
監督:ジョン・フランケンハイマー
キャスト:サム:ロバート・デ・ニーロ
ヴァンサン:ジャン・レノ
ディアドラ:ナターシャ・マケルホーン
グレゴール:ステラン・スカルスガルド
スパンス:ショーン・ビーン
ラリー:スキップ・サダス
ジャン=ピエール:ミシェル・ロンズデール
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