映画『ファーストキス 1ST KISS』は、「花束みたいな恋をした」「怪物」の脚本家・坂元裕二と、「ラストマイル」「わたしの幸せな結婚」の監督・塚原あゆ子が初タッグを組んだ恋愛映画です。松たか子と松村北斗が主演を務め、時間を越えて再び出会う二人の物語が描かれます。
本記事では、映画『ファーストキス 1ST KISS』の作品情報やあらすじ、感想・考察をまとめました。作品の魅力や心に残るポイントについて紹介していきます。
『ファーストキス 1ST KISS』作品情報
製作年:2025年
製作国:日本
上映時間:124分
レーティング:G
配給:東宝
監督:塚原あゆ子
脚本:坂元裕二
出演:松たか子、松村北斗、吉岡里帆、森七菜、リリー・フランキーほか
受賞・選出:第49回 日本アカデミー賞 話題賞(作品部門)受賞、第49回日本アカデミー賞 話題賞(俳優部門:松村北斗)受賞、第45回 藤本真澄賞(プロデューサー:村田千恵子・松橋真三、対象作品の一つ)
『ファーストキス 1ST KISS』作品紹介
「花束みたいな恋をした」「怪物」の脚本家・坂元裕二と、「ラストマイル」「わたしの幸せな結婚」の監督・塚原あゆ子が初タッグを組んだオリジナル恋愛映画。主演は松たか子と松村北斗。時間を超えた出会いを通して、愛する人との人生を見つめ直していく物語が描かれます。
『ファーストキス 1ST KISS』あらすじ
事故で夫の駈(松村北斗)を亡くしたカンナ(松たか子)。悲しみに暮れる中、彼女は不思議な出来事をきっかけに過去へと戻り、まだ自分と出会う前の若き日の駈と再び出会う。未来で起こる別れを知るカンナは、限られた時間の中で彼との関係や人生の選択に向き合っていく。時間を越えた再会が、二人の運命を少しずつ動かしていく。
『ファーストキス 1ST KISS』感想・考察
タイトル「ファーストキス」の意味
映画タイトルの「ファーストキス」は、単なる恋愛の象徴ではなく、同じ人に何度出会っても恋をしてしまう――そんな感情を表しているように感じました。
結局、人を好きになることに明確な理由はないけれど、それでも「やっぱり好きになる」。
人生の中で何度も訪れる「最初の瞬間」を象徴しているタイトルのようにも思えます。
過去へ戻り、もう一度出会い直すことで、二人の関係はまるで初恋のように始まります。タイトルには、愛する人と何度でも出会い直し、何度でも恋をするというテーマが込められているのかもしれません。
時間を超える恋愛という物語の魅力
本作は、過去へ戻るというSF的な設定を取り入れながらも、描かれているのはとても身近な夫婦の物語。
もし大切な人ともう一度出会えるなら――という普遍的な問いが、観る側の感情を強く揺さぶります。
時間を越える設定でありながら、物語の中心にあるのは人と人との関係であり、だからこそ多くの人の心に響く作品になっていると感じました。
坂元裕二らしいセリフと人間描写
脚本を手がけた坂元裕二さんらしく、日常の会話の中に心に残る言葉が散りばめられていたように思いました。
「恋愛しているときは相手のいいところを見る。結婚すると欠点を探すようになる。」
「恋愛感情がなくなった夫婦は、好き嫌いじゃなくて正論の言い合いになる。」
「夫婦って、好きだから一緒にいるんじゃなくて、一緒にいるから好きでいられるのかもしれない。」
恋愛と結婚の違いを象徴するような言葉で、個人的にもとても刺さりました。
また、派手な展開よりも、登場人物同士のやり取りや感情の揺れを丁寧に描くことで、物語に深みが生まれていると思いました。
松たか子と松村北斗の演技
主人公カンナを演じる松たか子さんは、夫を失った悲しみと、過去で再会したときの戸惑いをとても繊細に表現していました。
松たか子さんの声は昔から変わらず、それだけで恋をしたくなるような魅力があります。45歳という設定の役柄でも、とても可愛らしく感じられました。(うらやましい…)
一方、若き日の駈を演じる松村北斗さんは、どこか不器用でまっすぐな人物像を自然体で演じていて、二人の関係性にリアリティがあります。
ラストが問いかけるもの
物語のラストは、単なる恋愛映画の結末というより、「人は愛する人とどう向き合って生きていくのか」という問いを残すもののようにも感じられました。
時間をやり直せたとしても、本当に大切なのは今をどう生きるか――そんなメッセージが静かに伝わってくる作品です。
『ファーストキス 1ST KISS』がくれた気づき
そばにいる大切な人を大切にできる「今」を、改めて大事にしたいと思いました。
変化のない日常がいかに大切で愛に満ちたものか、またそうあるために、日々を、隣にいてくれる人を大事にしたくなる作品です。
筆者自身も、つい夫の悪い癖ばかり指摘してしまったり、正論の言い合いになることもあります。
本作を観ながら、全然違うビジュアルなのに松村北斗さんに夫を重ねてしまい、恥ずかしながら出会った頃や新婚生活のことを思い出しました。
松たか子さんのような魅力や可愛らしい声にはなれませんが、出会えたこと、結婚できたことを「よかった」と思える日々を、この先も大切にしていきたい。そんなことを、心から思わせてくれる映画でした。
『ファーストキス 1ST KISS』はこんな人におすすめ
・じんわり心に残る恋愛映画を観たい人
・坂元裕二脚本の作品が好きな人
・夫婦の関係や人生について考えさせられる映画を観たい人
・静かな余韻の残る作品が好きな人
松たか子出演のおすすめ映画
松たか子さんの出演作で、個人的に好きな映画のひとつが『四月物語』(1998)です。
岩井俊二監督が描く、北海道から東京の大学へ進学した一人の女の子の春の物語。
大きな出来事が起こるわけではありませんが、新しい街での緊張やときめき、春の空気感がとてもやさしく描かれています。
静かな日常の中にある小さな感情を丁寧にすくい上げた作品で、観ていると、自分の「はじまりの春」や、誰しもが経験のある新しい季節のときめきを思い出すような映画です。
『ファーストキス 1ST KISS』で松たか子さんの魅力を感じた人には、ぜひこちらもおすすめしたい作品です。
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