実話をもとにした映画と聞くと、きれいに完成された出来過ぎた映画というイメージを持ちがちです。
『ライド・ライク・ア・ガール』は、そんな先入観をいい意味で裏切ってくれる作品でした。
冒頭から描かれる彼女の半生は決して順風満帆ではなく、むしろ泥臭い試練の連続。
その中で私が最も胸を打たれたのは、彼女の圧倒的な「挑み続ける強さ」です。
男性ばかりの競馬界で「女には無理だ」と笑われ、大怪我で自由に動けなくなっても諦めなかった彼女。
最終的には、150年以上の歴史の中で女性として初めて、最高峰のレース『メルボルンカップ』を制する(単勝101倍の大番狂わせ!)という、前人未到の偉業を成し遂げます。
華やかな成功の裏にある現実や葛藤まで丁寧に描かれていて、観ているうちに自然と応援に熱が入ってしまう傑作です!
『ライド・ライク・ア・ガール』あらすじ
10人きょうだいの末っ子として生まれたミシェル・ペイン(テリーサ・パーマー)。
生後半年の頃に、交通事故で母を亡くすが、父(サム・ニール)やきょうだいに囲まれてにぎやかな家庭で育つ。
父は調教師で、きょうだいの多くが騎手をしている競馬一家という環境にあって、自分も騎手になることを自然に夢見ていた。やがて華々しくデビューするも、落馬し騎手生命を左右するほどの大けがに見舞われる。
『ライド・ライク・ア・ガール』感想
ミシェルのすごいところは、どんな困難があっても屈することなく挑み続けたことです。
G1に出場するための過酷な減量、命の危険すらある落馬事故、そして後遺症によって思うように体が動かせない状況。それでも彼女は騎手という道を諦めませんでした。
「次に落馬したら助からない」とまで言われ、医師や周囲から大反対されても決して怯まない姿は、本当に強くて印象的です。さらに、誰もが扱いを諦めかけていた馬「プリンスオブペンザンス」に自ら乗せてほしいと直談判し、自らの手で結果を出した場面には激しく胸が熱くなりました。
ミシェルが前人未到の偉業を達成できたのは、「騎手になりたい」「プリンスに乗りたい」「この馬で勝ちたい」という純粋で強い信念があったからこそだと思います。
信念のある人は、どんな困難にも立ち向かえる強さを持っている。何かを成し遂げるには、その強い想いこそが自分を前に進ませてくれるのだと感じました。
そして、さまざまな障害や壁があったとしても、本当に向き合うべきなのは「それに負けそうになる自分自身の弱さ」なのかもしれません。
私たちは日常生活の中で、ちょっとした壁にぶつかっただけでつい言い訳を探してしまいがちです。だからこそ、この先もし私が本ブログを投げ出したくなったときは、絶対にこの映画のミシェルの姿を思いだそうと心に決めました…
『ライド・ライク・ア・ガール』考察
この作品は、単なる一人の女性の成功物語ではなく、「困難にどう向き合うか」という心の在り方を描いた物語だったのだと思います。
どんな過酷な環境や状況であっても、最後に自分を動かすのは、他の誰でもない自分自身の意志です。信念があるからこそ、人はどれだけ迷い、傷つきながらでも、前に進み続けられるのかもしれません。ミシェルの姿は、その人生の真理を私たちにまっすぐに教えてくれているように感じました。
まとめ|『ライド・ライク・ア・ガール』がくれた気づき
実話をもとにしたストーリーだからこそ、ひとつひとつの出来事に圧倒的な重みがあり、深く胸に響く作品でした。
華やかな競馬の世界の裏側だけでなく、ミシェルを支える家族との不器用な絆や支え合いが丁寧に描かれていて、観終わったあとにとてもあたたかい気持ちになれます。
「今の環境に負けそうになっている人」や、「叶えたい夢への一歩を踏み出す勇気がほしい人」に、ぜひ受け取ってほしいエネルギーが詰まった一本です。
『ライド・ライク・ア・ガール』見どころ
- 男社会の偏見を実力でねじ伏せる、王道で圧倒的なサクセスストーリー
150年以上女性が勝てなかった「男たちの聖域」メルボルンカップ。度重なる大怪我や「無理だ」という周囲の偏見を、不屈の執念で跳ね返していく姿が最高の爽快感をくれます。 - ダウン症の「実の弟」が本人役で出演!大家族が織りなす本物の絆
ミシェルを一番近くで支える厩務員の弟スティーヴンは、なんと本物のきょうだい本人が自分自身を演じています。映画初出演とは思えない瑞々しい演技が、作品に温かいリアリティを与えています。 - からかいの言葉を最高の褒め言葉に変えた、伝説の優勝インタビュー
本来「下手くそ」というネガティブな意味で使われがちな『女の子みたいに〜する』という言葉。それを「これが女の子らしい乗り方よ!」と言い放ち、歴史を塗り替えた瞬間は鳥肌モノの感動です。
🌿こんな人におすすめ
- 夢に向かって努力する姿に励まされたい人
- 実話ベースの感動作が好きな人
- 家族の絆を描いた作品が好きな人
- 頑張る人の背中をそっと押してくれる映画を観たい人
『ライド・ライク・ア・ガール』配信・購入情報
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🎬『ライド・ライク・ア・ガール』作品情報・キャスト
製作国:オーストラリア
製作年:2019年(日本公開:2020年)
上映時間:98分
レーティング:G
原題:Ride Like a Girl
配給:イオンエンターテイメント
監督:レイチェル・グリフィス
キャスト:
テリーサ・パーマー(ミシェル・ペイン役)
サム・ニール(ミシェルの父であり調教師)
ザック・スペイン(スティーヴィー・ペイン役ミシェルの兄)
サリバン・ステイプルトン(ダレン・ウェイアー役ミシェルを導く調教師)
ミシェル・ペイン本人 実在の騎手として映画にも出演
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