『花束みたいな恋をした』感想・考察|リアルすぎる恋愛が刺さる理由

『花束みたいな恋をした』は、坂元裕二脚本によるリアルな恋愛描写が話題となった作品です。

菅田将暉と有村架純が演じる二人の恋愛を通して、日常の中にある幸せや、時間とともに変化していく関係が丁寧に描かれています。

この記事では本作を観て感じたことや、作品の魅力についてネタバレを控えながら感想・考察を書いていきます。

目次

『花束みたいな恋をした』作品情報

製作年:2021年
製作国:日本
上映時間:124分
レーティング:G
配給:東京テアトル、リトルモア
監督:土井裕泰
脚本:坂元裕二

『花束みたいな恋をした』キャスト


菅田将暉(山音麦)
有村架純(八谷絹)
清原果耶
細田佳央太
小林薫
押井守(本人役/映画監督として登場)

『花束みたいな恋をした』作品紹介(見どころ)

『花束みたいな恋をした』は、脚本家 坂元裕二 によるオリジナル脚本の恋愛映画。

坂元裕二は、「東京ラブストーリー」、「最高の離婚」、「カルテット」など数々の名作ドラマを手がけてきた脚本家として知られています。

主演は、菅田将暉と有村架純。

監督は「罪の声」や、映画「ビリギャル」を手がけた土井裕泰が務めました。

偶然の出会いから始まった男女の恋を、約5年間の時間の流れの中で描いた物語。好きな音楽や映画、本といったカルチャーを通してつながる二人の関係が、リアルな日常とともに丁寧に描かれていきます。恋が始まる瞬間のときめきや、一緒に過ごす日々の幸せ、そして少しずつ変わっていく気持ち。

誰もがどこかに共感してしまう、現代の恋愛をリアルに切り取った恋愛映画の傑作です。

恋人同士の日常や時間の流れを丁寧に描いた作品で、公開当時は「リアルすぎる恋愛映画」として話題になりました。

音楽や映画、本などサブカルチャーの描写も多く、同じ「好き」を共有する二人の関係性も見どころのひとつです。

『花束みたいな恋をした』あらすじ

東京・京王線の 明大前駅 で終電を逃したことをきっかけに、大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は偶然出会います。

好きな音楽や映画、本などの趣味が驚くほど似ていた二人はすぐに意気投合し、やがて恋人同士に。

大学卒業後、フリーターとして働きながら同棲生活を始めた麦と絹は、「このままの日常が続けばいい」と願いながら日々を過ごしていきます。

しかし、就職活動や仕事、将来への価値観の違いなど、現実の問題が少しずつ二人の関係に影響を与えていきます。

同じものを好きだったはずの二人が、いつしか違う未来を見つめるようになり——。

偶然の出会いから始まった恋の行方を、約5年間の時間の流れの中で描いた切なくもリアルなラブストーリーです。

『花束みたいな恋をした』感想・考察

なぜ『花束みたいな恋をした』はリアルで共感を集めたのか

『花束みたいな恋をした』が多くの人から「リアル」と言われる理由は、恋愛の描き方にあると思います。

共通点が多く、どんなに強く惹かれ合っていても、環境の変化によって少しずつすれ違いが生まれてしまう。
そうした関係の移ろいは、多くの人がどこかで経験したことのあるものではないでしょうか。

特別な出来事ではなく、日常の積み重ねの中で関係が変化していく描写が、この作品のリアリティをより強く感じさせます。

観る人によっては、懐かしさを覚えたり、過去の恋愛を思い出して感傷に浸ったりと、それぞれのかたちで楽しめる作品です。

また、物語が明大前から始まるという設定や、下北沢のような街の空気感も印象的でした。
身近な場所が舞台になっているからこそ、二人の時間がより現実のものとして心に残ります。

タイトル『花束みたいな恋をした』に込められた意味

この印象的なタイトルには、作品のテーマが象徴的に表れているように感じました。

花束はとても美しく、受け取った瞬間は特別な幸せを感じるものです。
しかしその美しさは、ずっと同じ形で続くものではありません。

さまざまな花が集まって一つの形を作るように、恋の時間もまた、かけがえのない瞬間の積み重ねでできているのではないでしょうか。

本作を観ていると、その時間の尊さと同時に、変化していくことの切なさも感じられました。

サブカルチャーがつなぐ二人の関係

本作では、音楽や映画、本など、さまざまなサブカルチャーが物語の中に登場します。

山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、好きな音楽や映画の話で意気投合します。

例えば、きのこ帝国や神聖かまってちゃんといった音楽の話題や、映画や小説の趣味など、共通の「好き」が二人の距離を一気に縮めていきます。

同じ作品を好きな人と出会ったときのうれしさや、語り合う楽しさ。

そうした何気ない時間の積み重ねが、二人の関係を自然と深めていく様子が印象的でした。

好きなものを共有する時間そのものが、二人にとって大切な思い出になっていくようにも感じられます。

印象に残った日常のシーン

『花束みたいな恋をした』の魅力は、派手な出来事ではなく、何気ない日常の描写にあります。

例えば、近所のパン屋を見つけて喜ぶ時間や、
拾った猫に「バロン」と名前をつけて一緒に暮らし始める場面。

また、絹の濡れた髪をドライヤーで乾かしてあげるような、恋人同士のささやかなやり取りも印象的でした。

こうした小さな瞬間の積み重ねが、二人の関係の温かさを感じさせてくれます。

派手な演出ではなく、日常の中にある幸せを丁寧に描いているところが、
この映画の魅力のひとつだと思いました。

坂元裕二らしいリアルな恋愛描写

脚本を手がけた坂元裕二さんは、恋愛や人間関係の機微を丁寧に描く作品で知られる脚本家です。

日常の会話の中に本音や感情がにじむ人物描写は、この映画でも健在。

恋愛のきらめきだけでなく、時間の中で少しずつ変わっていく関係を描いているところに、坂元作品らしさを感じました。

坂元裕二さんの脚本が好きな方は、『ファーストキス 1ST KISS』もあわせてチェックしてみてください。
👉『ファーストキス 1ST KISS』の感想・考察はこちら

『花束みたいな恋をした』が刺さる人

本作は、観る人によって感じ方が大きく変わる作品だと言われています。
特に心に刺さるのは、こんな人かもしれません。

・昔の恋愛を思い出してしまう人

・同棲や長い恋愛を経験したことがある人

・恋人との価値観の変化を感じたことがある人

この映画は、特別な出来事が次々に起こる恋愛映画ではありません。
むしろ、日常の小さな出来事や会話の積み重ねの中で、二人の関係が少しずつ変化していく様子が描かれています。

だからこそ、自分の過去の恋愛や人生のある時期を重ねながら観てしまう人も多いのではないでしょうか。

観るタイミングや人生の段階によって、感じ方が変わる映画でもあると思います。

『花束みたいな恋をした』がくれた気づき

本作が描くのは恋愛の物語ですが、
それだけではなく、人生そのものの移ろいも丁寧に映し出しています。

家族との時間や、日々の暮らし、そしてこれから先の人生。
私たちはそれぞれの中で、「これが幸せの絶頂かもしれない」と思える瞬間を経験します。

でも、その時間は決して当たり前に続くものではない。

だからこそ——
何気ない日常や、隣にいる大切な人との時間を、大事にしたい。

『花束みたいな恋をした』は、そんな当たり前だけど忘れがちなことを、改めて気づかせてくれる作品でした。

『花束みたいな恋をした』は、こんな人におすすめ

・リアルな恋愛映画が好きな人
・日常を丁寧に描いた作品が好きな人
・恋愛の思い出や懐かしさを感じたい人
・坂元裕二作品が好きな人

🔗関連記事

この映画のように、余韻に浸れる作品を探している方はこちら。

泣ける映画まとめ(切なさが胸にしみる映画)


テーマ別映画まとめ(恋愛を描いた映画)

まとめ

『花束みたいな恋をした』は、特別な出来事ではなく、
誰もが経験しうる日常の延長にある恋愛を丁寧に描いた作品です。

好きなものが同じだった二人が、時間の流れや環境の変化の中で、
少しずつすれ違っていく姿はとてもリアルで、
観る人それぞれの記憶や感情に重なる部分があるのではないでしょうか。

観終わったあとも、ふとした瞬間に思い出してしまうような余韻が残る作品で、
恋愛だけでなく「大切だった時間」についても考えさせられます。

もし今の気持ちに少しでも重なるものがあるなら、ぜひ一度、または何度でも観てほしい作品です。

『花束みたいな恋をした』配信・購入情報

『花束みたいな恋をした』は、配信サービスやBlu-rayなどで視聴することができます。
気になった方は、以下からぜひチェックしてみてください。

今すぐ観る(配信)

👉 Amazonプライムで『花束みたいな恋をした』をチェック

Blu-ray/DVD

👉 AmazonでBlu-ray/DVDをチェック
👉楽天でBlu-ray(中古)をチェック
👉 楽天でDVDをチェック

パンフレット

👉 Amazonでパンフレットをチェック
👉 楽天でパンフレットをチェック

書籍

👉Amazonで書籍をチェック
👉楽天で書籍をチェック


※配信状況は変更される場合があります。

Xはこちらからどうぞ

Xではブログの更新や、日々の小さな気づきをつぶやいています。
気軽にフォローしてもらえたら嬉しいです✨

Xアイコン azusaをフォローする
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

映画と暮らしの中の “ちょっといいもの” を綴るブログ。

映画好きの二児の母。アラフォー/首都圏在住。

X(@azusa)でも発信しています。

コメント

コメントする

目次